週に一度は西部劇

DVDで『コマンチェロ』(1961年/監督:マイケル・カーティス)を再見。お尋ね者とテキサスレンジャーがコマンチ族に武器を売る一味と戦う物語です。このDVDには日本語バージョンがついていて、ジョン・ウェインの声は納谷悟朗でスチュアート・ホイットマン広川太一郎。先日亡くなった小林清志リー・マービンの声を吹き替えていたので、今回は日本語バージョンで観賞。

決闘で倒した相手が判事の息子だったことからお尋ね者になったリグレット(スチュアート・ホイットマン)は、ミシシッピの河船でテキサスレンジャーのカッター(ジョン・ウェイン)に捕まりますが、コマンチ族に襲われて一家皆殺しになった農場に佇むカッターの隙をついて逃走。本部に帰ったカッターは、ヘンリー隊長(ブルース・キャボット)からコマンチ族に武器を密売している集団コマンチェロの存在を知らされます。カッターは武器商人に化けてコマンチェロに武器の仲介をしているタリー・クロウ(リー・マービン)に近づきますが、ポーカーの諍いから銃を抜いたクロウを射殺。その場に居合わせたリグレットを逮捕して帰る途中で、コマンチ討伐のヘンリー隊長の部隊に出会い、周辺の農場に避難勧告するよう依頼されます。リグレットを連れて避難勧告しに行った農場でコマンチの襲撃に会いますが、リグレットがヘンリー隊長の部隊に報せたことで危機脱出。巡回判事(エドガー・ブキャナン)によってテキサスレンジャー入隊を条件にリグレットは無罪になり、カッターとリグレットは武器商人に化け、グレイル(ネーミア・パーソフ)が支配するコマンチェロの村に潜入します。正体を疑われ、グレイルの手下(マイケル・アンサラやジャック・イーラム)に危うくリンチされそうになった時、ミシシッピの河船でリグレットを見て恋をしたグレイルの娘パイラー(イナ・バリン)に助けられ……

マイケル・カーティスの遺作となった作品。カーティスの体調が悪い時は、ジョン・ウェインが代わって監督したとのこと。コマンチとの戦闘で、『アラモ』と似たようなアクションシーンがありましたが、ウェインの演出のような気がします。見せ場たっぷり、アクションたっぷりの娯楽西部劇です。エルマー・バーンスタインの豪快な音楽と、随所に見られるロングショットによる描写は西部劇の醍醐味を堪能できま~す。