週に一度は西部劇

先週は『決断の3時10分』を再見したので、今週はそれをリメイクした『3時10分決断のとき』(2007年/ジェームズ・マンゴールド)をリアルタイムで観て以来の再見。DVDだけは3本3千円で売られていた時にゲットしていたんですよ。封も切らずにツンドク状態でした。吹替バージョンがついていたので、日本語で観賞。それに、特典として、「メイキング」「時代背景解説:アウトローの時代」「スタッフ・キャストが語る西部劇」「削除シーン集」「オリジナル予告編」「J・マンゴールド監督による音声解説(副音声)」が付いています。

本国では評判の良かった映画でしたが、日本では西部劇ということで敬遠されて2年遅れて公開。公開されても上映館は少ないし、上映するシネコンのホールも最小でしたね。

前作が93分だったのに対し、本作は122分と30分ほど長くなっています。3時10分のユマ行きの列車に乗せるコンテンションの町まで行く道中が前作と大きく異なっていて、さまざまなアクションを展開。脚本のマイケル・ブラントとテレク・ハースのオリジナルです。長くしたことで、ピーター・フォンダ演じるピンカートン探偵社の賞金稼ぎが登場したのですが、いてもいなくてもいいような存在でしたな。

冒頭の駅馬車襲撃に始まって、ラストのホテルから列車に乗せるまでの銃撃戦は前作と比べてド派手。アクションシーンを多くしないと、現在の観客には受けないのでしょう。私としては、物足らなさはあっても、風景と雰囲気に西部開拓時代を感じさせる前作の方が好きですけどね。

最後の銃撃戦はやりすぎの感じ。町の住民が無法者に恐れをなして何もしないというのなら分かるのですが、お金のために無法者に手を貸すというのはね。欠点はありますが、父と息子の絆とか、前作では消化不十分だった二人の男の心情の変化と友情が明確になっており、全体としては満足できる作品です。

ちなみに、今週のBSシネマで放映されま~す。