春日太一:著の『すべての道は役者に通ず』(小学館:2018年10月10日初版発行)を読了。23人のベテラン俳優(織本順吉・加藤武・宝田明・山本學・左とん平・中村嘉葎雄・上條恒彦・山本圭・石坂浩二・藤竜也・橋爪功・寺田農・江守徹・西郷輝彦・武田鉄矢・火野正平・勝野洋・滝田栄・中村雅俊・笑福亭鶴瓶・松平健・佐藤浩市・中井貴一)に、その役者人生を語ってもらったインタビュー本です。
「大事なのはメリハリです。自己満足のメリハリでなく、人が観てくれた時のメリハリ」(織本順吉)
「笑わせようという意識を持って芝居したら絶対にダメ。真剣に転ぶから観客にはおかしいんだ」(加藤武)
「近年は滑舌の勉強をしている俳優がいなくなったと思います」(宝田明)
「大事なのは言葉尻です。その人の生活環境って、言葉遣いに出るんですよ」(山本學)
「脇役はでしゃばっちゃいけない。お客に“もうちょっと見たいな”と思わせるくらいがちょうどいい」
(左とん平)
「過去の栄光なんか忘れて、いつも新しく入る。過去の栄光を背負っていると、威張りが画面に出てしまう」(中村嘉葎雄)
「監督と役者の関係は、暴力的になってはいい芝居はできません」(上條恒彦)
「魅力は、逆に自分の弱点にもなる」(山本圭)
「台本は自分の場面だけを読むのでなく、全部読むことが大事」(石坂浩二)
「一番大事なのは、仕事に飽きないこと」(藤竜也)
「先に自分で芝居を作りあげていくと、相手役が入りこめなくなっちゃう」(橋爪功)
「吹替は画面の中の芝居と、自分の芝居がだぶり、好きじゃなかった」(寺田農)
「演技は生活の中にある」(江守徹)
「鹿児島から出てくるのに際して、第一の目的は俳優になりたいということだった」(西郷輝彦)
「仕事って、選び始めると最後までずっと迷うようになっちゃうんです」(武田鉄矢)
「現場が一番大事」(火野正平)
「初心を忘れないために、絶対に変わらないようにしようと心がけてきた」(勝野洋)
「最後まで自分を磨きぬく」(滝田栄)
「役者として、歌手として、それぞれ素晴らしい方はいますが、俺はそのどちらでもない」(中村雅俊)
「芝居が先で落語をやりましたから、芝居の形で落語をやっています」(笑福亭鶴瓶)
「時代劇を残したい」(松平健)
「声というのは、役者にとって凄く大事なものです」(中井貴一)
抜き書きしていたらキリがなくなってきました。