懐かしい名前で

録画していた『OSS117 アフリカより愛をこめて』(2021年/監督:ニコラ・ドブス)を観る。1960年代のスパイブームの時に人気のあったフランスのスパイヒーローOSS117をリブートしたコメディ・スパイ映画です。

1981年、アフリカ某国でフランス諜報局の新人OSS1001(ピエール・ニネ)の連絡が途絶え、内勤部署で働いていたOSS117のユベール(ジャン・デュジャルダン)が捜索のためにアフリカへ。元首のバンバ議長(ハビブ・デンベレ)に面会したユベールは、反政府組織がクーデターを計画していることを知ります。政府内の内通者を調べ始めたユベールは敵の罠にかかって逮捕され、潜入捜査をしていたOSS1001と留置所で遭遇。2人は本国からの指令でコンビを組むことになりますが……

“OSS117”シリーズは1964年から70年にかけて6本作られており、内容は“007”シリーズの亜流といったものでした。本作品は、それを完全にパロディ化しており、美女に絡むのをギャグにしています。時代設定を1981年にしたのはグッド。60年代に活躍した古いタイプのスパイヒーローとして笑いの対象にできますからね。60年代のスパイ映画を知る者にとっては、愉しい作品で~す。