本日も

東映チャンネルで放送された『警視庁物語・追跡七十三時間』(1956年・東映/監督:関川秀雄)を観る。ガソリンスタンド強盗を追う刑事たちの捜査を描いたシリーズ4作目。

深夜のガソリンスタンドで拳銃を使った強盗殺人事件が発生。乗りすてられたタクシーと射殺されたタクシー運転手の死体が発見され、刑事たちはタクシー強盗した犯人がガソリンスタンンドも襲ったと考えます。使われた拳銃は米軍士官の家から盗まれたもので、その時一緒に盗まれた盗品から拳銃を盗んだ犯人を見つけますが、拳銃は密売人の手に渡っており、密売人は行きずりのチンピラに売ったと自供。密売人を探っていた宮川刑事(南原宏治)は居合わせた男から拳銃を売ろうと持ち掛けられます。拳銃不法所持で逮捕しようとしますが、男は逃走。逃げた男はトラックに轢かれて死亡。男の持っていた拳銃が事件に使われたものとわかり、男の情婦アヤ子(星美智子)を取り調べます。アヤ子は売春した時に、枕探しで四十すぎの中年男から拳銃を盗んだと告白。事件の前日に倉庫破りをしていたチンピラが巡回中の警官に発砲し、逆に警官の射撃で傷を負って逃走した事件があり……

密売人から拳銃を買ったチンピラが倉庫破りで負傷し、もぐり医者に診てもらう治療費稼ぎに兄貴分が拳銃でタクシーとスタンドを襲ったんですな。捜査主任(神田隆)以下、宮川、長田(堀雄二)、金子(山本麟一)、林(須藤健)の4刑事が転々とする拳銃を追うサスペンスがグッド。花沢徳衛は刑事役でなく、メイキャップを凝らしたもぐりの医者役で出演。捜査一課長は松本克平でなく永田靖。チンピラ役の今井健二と犯人役の加藤嘉は逮捕されるシーンで出てくるだけで~す。