懐古趣味時代劇

友人に送ってもらった『水戸黄門漫遊記・怪猫乱舞』(1956年・東映/監督:伊賀山正光)を観る。月形龍之介の“水戸黄門”シリーズ8作目です。

水戸黄門月形龍之介)・助さん(月形哲之介)・格さん(加賀邦男)・お蝶(千原しのぶ)の一行は、武士の集団に襲われている若侍を目撃。黄門一行が助けた若侍(石井一雄)は沼田藩の武士で、側室(朝雲照代)と家老(青柳竜太郎)が相続者の綾姫(丘さとみ)を幽閉して御家乗っ取りを企んでいることを黄門に訴えます。黄門一行は沼田城を訪れ、病気で臥せっている藩主・河内守(清川荘司)と対面。綾姫を守っている中老の菊波(月丘千秋)が、幼い頃に離れ離れになったお蝶の姉であることがわかります。家老は身辺危うしとみて、側室一味の悪事を知っている菊波(月丘千秋)を殺害。菊波の愛猫・玉が菊波の身体から流れる血潮を吸うと、菊波の姿に変身して姿を消します。家老は黄門一行も殺そうとしますが、怪猫が現れ……

昔ながらの化け猫映画との合体です。黄門さまの悪党退治よりも、月丘千秋の化け猫ぶりが見せ場になっていま~す。