騙しを期待して

録画したままだった『ランナーランナー』(2013年/監督:ブラッド・ファーマン)を観る。ネットカジノを舞台にしたクライム・サスペンスです。

ブリストン大学に通うリッチー(ジャスティン・ティンバーレイク)は、学費を稼ぐためにネットカジノでポーカーをしますが納得のいかない負け方をします。不正の証拠をつかみ、サイト運営会社があるコスタリカへ行き、サイトのオーナーでありカジノ王であるアイヴァン・ブロック(ベン・アフレック)に直談判。不正を指摘されたブロックは、不正はプログラマーが仕掛けたもので、会社の関与を否定。賭金が返済されただけでなく、公表しなかった謝礼として学費も渡されます。ブロックはリッチーの才能を買い、破格の雇用条件で勧誘。持ち前の頭脳と度胸で現場を動かし、水を得た魚のように仕事をこなすリッチーの前にFBI捜査官(アンソニー・マッキー)が現れ……

ブロックは表面的には合法ギャンブルをしているのですが、裏では資金洗浄や違法カジノを運営しており、リッチーをスケープゴートとして利用しようと考えているんですな。ランナーランナーはポーカー用語で、不利な状況からラストの2枚で勝負を決める逆転の一手を意味しており、この映画のラストを示しています。ブラッド・ファーマンの演出は平凡で、アッと驚くような展開になっていませ~ん。