西部劇パーフェクトコレクションの『ネブラスカの砦』(1953年/監督:フレッド・F・シアーズ)を観る。ネブラスカの荒野を舞台に騎兵隊スカウトの活躍を描いた物語。
騎兵隊スカウトのハーパー(フィル・キャリー)は、スー族の酋長を殺したとされるウイングフット(モーリス・ハラ)を砦に連行します。新しく酋長になったスポッテッドベア(ジェイ・シルバーヒールズ)はウイングフットの引き渡しを要求。ウイングフットは無実を主張し、砦の司令官(レジス・トゥーミー)は砦で裁判をかけると言って拒絶。しかし、ウイングフットは囚人兵のリノ(リー・ヴァン・クリーフ)と脱走し、ハーパーが追跡します。スー族の襲撃から逃れたエリオット夫妻を襲おうとしているリノをハーパーが捕え、彼らはマクブライト(ウォレス・フォード)の交易所に立ち寄りますが、スポッテッドベア率いるスー族の一団に囲まれ……
エリオット(リチャード・ウェッブ)の妻パリス(ロベルタ・ヘインズ)がハーパーの昔の恋人だったことからくる内紛、何度も縄抜けをして失敗するリノ、同じパターンで攻撃してくるインディアン、ダラダラした演出で緊迫感がありません。3D映画のようで、それらしいカットが唐突に出てきます。とってつけたようなラストといい、何じゃコリャ、最低西部劇で~す。