懐かしの仏映画

録画していた『リオの男』(1963年/監督:フィリプ・ド・ブロカ)を観る。ジャン・ポール・ベルモンドが事件に巻き込まれた恋人を助けてブラジルで大暴れするコミカルアクションです。

航空兵アドリアンジャン・ポール・ベルモンド)は、2週間の休暇で恋人アニエスフランソワーズ・ドルレアック)に逢うためにパリにやってきます。その頃パリでは、守衛が殺され博物館からアマゾンの小像が盗まれるという事件が発生。小像の持ち主だった考古学者カタラン教授(ジャン・セルヴェ)も誘拐されます。小像は三つあって、アニエスの死んだ父親が一つを所持していたことから、アニエスが連れ去られるところを、来合わせたアドリアンが目撃。アニエスを連れた二人の男は、リオに行く飛行機に搭乗。アドリアンも気転をきかせて飛行機に乗り込み、後を追います。リオに着いたアドリアンは土地の少年の協力を得て、アニエスを救出。アニエスは父が隠していた小像を見つけますが二人組に奪われます。最後の一つはブラジリアにいる資産家カストロアドルフォ・チェリ)が所持しており、アドリアンとアニエスは首都ブラジリアへ向かいますが……

パリからリオデジャネイロへ、さらにブラジリアからアマゾンのジャングル地帯へと、ベルモンドは軽快な動きをみせて大活躍。逃げる、追いかけるの繰り返しという単純な構成ですが、ベルモンドとドルレアックのキャラによって可笑しみを誘う上質のコミカルアクションになっています。下ネタ・ギャグのような下品な笑いでないところは、さすがフランス映画で~す。