ベルモンド関連で

録画していた『大頭脳』(1969年/監督:ジェラール・ウーリー)を観る。NATOの秘密軍資金を狙う悪党たちを描いたアクションコメディです。

相棒のアナトール(アンドレ・ブールビル)の協力で刑務所を脱獄したアルトゥール(ジャン・ポール・ベルモンド)は、パリからブリュッセルへ列車で輸送されるNATOの秘密軍資金を狙っています。英国で列車強盗を成功させた伝説の犯罪者ブレイン(デヴィッド・ニーブン)もその資金を狙っており、マフィアのスキャナピエコ(イーライ・ウォラック)に協力要請。ところが、分け前のことから交渉は決裂。溺愛する妹ソフィア(シルヴィア・モンティ)がブレインに恋してしまったことから、スキャナピエコはブレインに一杯くわそうと考えます。アルトゥールもブレインも列車襲撃を計画通りに進めていき、アルトゥールたちが金袋奪取に成功。ところが列車の外に放り投げた金袋をブレイン一味が消防車に積んで逃走。しかし、警官隊にばけたスキャナピエコ一味が待ち構えていて横取りします。アルトゥールとブレインは金袋を追いかけますが……

バカ笑いするようなシーンはありませんが、ブールビルがベルモンドを脱獄させるのに、両方からトンネルを掘ってスレ違いになるとか、ニーブンが資金強奪計画を仲間に説明する動画とか、動画と現実の違いとか、クスクス笑えるシーンが盛りだくさん。大金が空を舞うラストシーンもグッド。ブールビルのおっとりノンビリタッチ、ベルモンドの軽快な動き、ニーブンのとぼけた味わい、ウォラックのアクの強さなど、キャラにあったコメディ演技で見せてくれま~す。