週に一度は西部劇

録画していたBSシネマの『遠い太鼓』(1951年/監督:ラオール・ウォルシュ)を再見。リチャード・タフツの体験記を素にしたセミノール・インディアンとの戦いを描いたアクション西部劇です。

セミノール族との戦いに苦戦している陸軍のテイラー将軍に協力するためにタフツ海軍中尉(リチャード・ウェッブ)が、本隊と離れて子どもと一緒にクリーク族の小島で暮らしているワイアット大尉(ゲーリー・クーパー)を訪ねるところから物語は始まります。モンク(アーサー・ハニカット)たち精鋭部隊を率いてオキチョビー湖をタフツが用意した船で横切り、セミノール族の補給基地である武器商人の砦を奇襲するというのがワイアットの作戦。

砦を爆破して捕まっていた民間人を救出するまでが最初の見せ場で、セミノール族の追撃で草原を焼いて一時は難を逃れるものの、迎えの船に乗ることが出来ず、エバーグレーズの森林湿地帯に逃れることになります。エバーグレーズでのロケが効果をあげており、セミノール族の酋長とナイフによる水中での決闘まで、工夫をこらしたアクションに次ぐアクションの連続で、ラオール・ウォルシュの本領発揮。

クリーク族の妻が白人兵士に殺されたという過去を持つワイアットが国に対して怨みを持たず、任務を遂行するというのは、アメリカの正義を代表するようなゲーリー・クーパーを主演にしたご都合主義的白人愛国主義ですな。砦で救出されたマリー・アルドンがクーパーと愛しあうようになり、最後は彼の住む小島で暮らすというラストは、ステロタイプのロマンス。古いタイプの西部劇ですが、ラオール・ウォルシュのアクション演出だけは見応えがありま〜す。

WBCの日本VSチェコを観る。先取点を取られても負ける気はしなかったものの、中国戦でもそうでしたが、遅い球には苦しめられますね。遅い球を打つ練習なんかしていないだろうしね。村上に初ヒットが出て何より。準々決勝までは相手チームとはレベルが違うので村上が不調でも勝てると思いますが、アメリカでは村上の力は必要。ケガをした源田が出場できないとすれば、守備の上手いショートを選ぶ必要がありますなァ。