これで最後

懐かしのテレビ時代劇『素浪人花山大吉』のDVD6枚目(23話~26話)を観る。

『素浪人花山大吉』(NET=テレビ朝日系列で1969年1月4日~70年12月26日放送)は、凄腕浪人の花山大吉(近衛十四郎)と渡世人の焼津の半次(品川隆二)が繰り広げる道中記。

第23話「子ゆえに母は強かった」は、世継ぎをめぐる御家騒動に大吉と半次が巻き込まれる物語。大吉と半次は門付けにきた女おはま(小畠絹子)に絡む悪ヤクザ(藤岡重慶)を成敗。おはまは息子と湯治にきていましたが、息子が大身旗本の世継ぎとなったために、老臣(月形龍之介)が迎えにきます。死んだ旗本の弟(江見俊太郎)が、自分が世継ぎになるために、おはまの息子を殺しに現れ、大吉と半次が成敗します。老臣は母子の絆を見て、黙って立ち去るのです。

第24話「貴様と俺とは逆だった」は、赤鬼と呼ばれる盗賊を退治。大吉は半次から預かっていた金を全部飲み代に使ってしまい、半次を旦那と呼んで指図を受けるというこれまでとは立場が逆転。この二人の可笑しなやりとりが殆どで、盗賊退治は付け足しです。

第25話「笑う機械がこわれていた」は、商人(牧冬吉)が集金してきた金を狙う浪人一味を退治。庄屋(杉狂児)の一度も笑ったことがないという娘(武原英子)を笑わせるために、女座長(曽我町子)の相談にのった大吉と半次が一座で繰り広げるドタバタが殆どで、浪人退治は付け足しです。

第26話「お化けを肴に飲んでいた」は、お化け屋敷を隠れ家にする贋金作り一味を退治。ニセ小判を追う目明し(曾我廼家明蝶)に江戸町奉行の与力と間違われた大吉が、お化けが出るという屋敷に乗り込みます。

画像は、北島三郎が歌う主題歌「浪人まかり通る」のレコードジャケット。B面はエンドクレジットで流れる品川隆二が歌う「風来坊笠」です。