これで最後

テレビ西部劇『1883(全10回)』の9~10回を観る。『1883』は、人気海外ドラマ『イエローストーン』のスピンオフ・ドラマ。『イエローストーン』の主人公ジョン・ダットンの曽祖父ジム・ダットンとその家族の物語。

ジム(ティム・マグロウ)たちは、女・子供が殺されているスー族のキャンプを発見。ジム、シェイ(サム・エリオット)、シェイ(サム・エリオット)が襲撃犯を捜しに行きますが、幌馬車隊が襲ったと誤解したスー族が幌馬車隊を襲撃。矢がジムの娘エルザの腹を貫きます。第1回のプロローグ・シーンね。傷口は塞ぎますが肝臓が傷つき、死が免れなくなります。シェイは、砦で冬を越して、春にオレゴンを目指すことを提案。しかし、ジムはエルザが息をひきとる場所に住むことを決め、北を目指します。幌馬車隊もオレゴンにこだわる長老たちが自分たちだけで出発。ジムは老インディアン(グラハム・グリーン)の助言でモンタナに安住の地を見つけます。自分たちだけで出発した長老たちは盗賊に襲われて全滅し、オレゴンにたどりついたのは、トーマスとノエミ(グラティエラ・ブランクシー)、それに彼らと行動をともにしたジョセフ(マーク・リスマン)夫婦だけ。

幌馬車隊の旅をじっくり描くのかと思っていたら、途中からエルザの話が中心になり、それも年齢設定がいい加減。最初はジムが帰郷して1年後に生まれたというから16歳(南北戦争終結は1865年で捕虜だったジムが帰郷してからとなると生まれたのは1887年頃)のはずですが、後のナレーションでは18歳。他にもエルザに関してはツッ込みどころが多かったですな。『イエローストーン』の関係で、ラストもとってつけた感じ。『ロンサム・ダブ』のコールの晩年のようなサム・エリオットの風格だけは、満足、満足で~す。