先週に続き

録画していた渥美清主演の『喜劇・急行列車』(1967年・東映/監督:瀬川昌治)を観る。国鉄(現:JR)の協力により製作された“列車”シリーズ第1作。

長崎行の寝台特急“さくら”の専務車掌・青木(渥美清)は、車内で偶然かつて憧れていた女性・毬子(佐久間良子)と再会。毬子が夫と別れる決意をしていることを知ります。列車が長崎に到着した翌朝、青木は毬子と平和公園で出会い、観光案内をしながら東京へ帰るように毬子を説得。毬子からの手紙を見つけた青木の妻きぬ子(楠トシエ)は青木の浮気を疑い、西鹿児島行の寝台特急“富士”に乗車している青木を追いかけます。

“寅さん”と同じように渥美清佐久間良子への勘違いの片想いを中心に、列車内でおきる出来事を面白おかしく描いています。乗客は、主人公と同郷の老機関士の西村晃、スリ被害にあうホステスの根岸明美、スリ犯人に間違われる小沢昭一、スリ犯人の三遊亭歌奴(3代目圓歌)、車内で産気づく桑原幸子など。それに車掌の鈴木やすしと車内販売の大原麗子の恋模様ね。佐久間良子渥美清に「亡くなった父のような人」と言い、夫の江原真二郎と元の鞘に戻ります。列車でのロケーションや沿線風物を楽しませてくれる作品。私は寝台急行(銀河)に乗ったことはあるんだけど、ブルートレインに乗ったことがなかったんだよなァ。