アラカン以外の鞍馬天狗

nostalji2008-02-04

録画していた『新鞍馬天狗・夕立の武士』(1955年・東宝/監督:杉江敏男)を観る。原作者の大仏次郎が、「アラカン鞍馬天狗は人を斬りすぎる」ということで、自ら製作した小堀明男主演のシリーズ3作目(最終作)です。確かに、天狗が人を斬るのはラストの大立回り(小堀明男のチャンバラはヘッピリ腰で見ちゃいられない)だけでしたよ。それまでは、陰謀を調べるために宝田明(珍しく悪役でした)の周りをウロチョロするだけで、存在感のない天狗です。これではヒットしないや。バッタバタと斬りまくるNHK木曜時代劇の萬斎天狗を見たら、大仏次郎は何と言ったでしょうかねェ。画像は、小堀明男の鞍馬天狗