2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

原作の香りがしない

録画していた『闇の狩人』(1979年・松竹/監督:五社英雄)を観る。「血に狂った劇画のような、エロと血しぶきのバイオレンスを新しいと思っているのだから、どうしようもない」と原作者の池波正太郎が酷評した作品です。原作の面白さで、最後まで退屈…

弱き者は団結を

録画していた『郡上一揆』(2000年/監督:神山征二郎)を観る。足掛け5年におよぶ郡上一揆は江戸時代の三大一揆のひとつで、その史実を英雄物語にせず、淡々と描くことで逆に胸を打つ作品になっています。膨大な登場人物がそれぞれ丁寧に描かれており…

たまには読書

加来耕三:著の『大石内蔵助』(光文社文庫:1999年12月20日初版発行)を読了。忠臣蔵=赤穂事件は謎だらけで、それだから色々解釈できて面白いのです。新説が出てきたら、内容はともかくとして必ず読むようにしています。討入りに参加した浪士の殆…

サムライ丹波

丹波哲郎さんを偲んで、『五人の軍隊』(1969年/監督:ドン・テイラー)を観る。丹波さんは、ウィリアム・ホールデンと共演した『第七の暁』や、ショーン・コネリーの『007は2度死ぬ』に出演した国際スターですが、私にとってはマカロニ・ウエスタ…

主題歌といっても

西部劇仲間からドロレス・グレイが歌う『シェーン』の主題歌「遥かなる山の呼び声」のレコードが送られてきた。主題歌といっても、映画の中で使われておらず、ラストシーンのジョーイ少年の呼び声のヒントを得て、ヴィクター・ヤングの曲にマック・デビッド…

親近感を抱く主人公

NHKの朝の連ドラ『純情きらり』が評判いいそうだ。うちのカミさんも毎日観ているし、葬式で明石に行った時、義妹も毎日観ていると言ってました。大体、朝の8時15分という時間帯にテレビを観ている層というのは、圧倒的に女性が多いし、それも年配の主…

新東宝のアクション映画

録画していた『暁の非常線』(1957年・新東宝/監督:小森白)を観る。組の跡目を狙って、銀行強盗をして資金作りをしたヤクザの幹部(天知茂)が、警察の包囲網から脱出しようとする犯罪アクションです。「俺の顔をそんなに見たいか。冥土の土産に憶え…

またまた志津野一平

録画していた『謎の金塊』(1956年・日活/監督:野口博志)を観る。志津野一平シリーズの5作目で最終作です。4作目に『浴槽の死美人』があるのですが、放映されていませんでした。でもって、『謎の金塊』ですが、亡命軍人が隠したと云われる帝政ロシ…

本日も志津野一平

録画していた志津野一平シリーズの『地獄の接吻』と『愛欲と銃弾』を観る。 『地獄の接吻』(1955年・日活/監督:野口博志)は、シリーズ2作目。志津野の助手役で秀子(高友子)が、この作品から登場します。事件に巻き込まれ、男装して助手となるのは…

志津野一平シリーズ

朝イチで原稿を仕上げた後、所用があって大宮へ。帰りに“ブックオフ”の100円コーナーで、『大石内蔵助』、『コールドマウンテン(上・下巻)』、『デビッド100コラム』、『タレント文化人100人斬り』、『ケヴィン・コストナー ハリウッドの新しき帝…

今日もCDを聴きながら

本日もパソコン・キーボードの前で悶々としながらCDを聴く。画像は、エンニオ・モリコーネの全てが手軽にわかるCD6枚組『エンニオ・モリコーネ アンソロジー』のボックス。サントラの世界だけでなく、モリコーネがアレンジしたムードミュージックやボー…

CDを聴きながら

台風が過ぎて、またしても暑い1日となる。さすがに蝉の声は聞こえませんでしたけどね。頼まれていた原稿を今週中に完成させないといけないのですが、悶々としながらCDを聴いていました。画像は、『黄金のニューリズム』のCDジャケット。♪〜のってけ、の…

蝉の声が聞こえなくなって

録画していた『蝉しぐれ』(2005年・東宝/監督:黒土三男)を観る。藤沢周平時代劇の第3弾。山田洋次監督の前2作が上出来だったので、あまり期待していなかったのですが、合格点はつけられます。四季の風景の美しさ、市川染五郎と緒形幹太との決闘は…

どこかで観たような

朝イチ(といっても、かなり寝過ごしましたが)で日記をアップした後、録画していた小林旭主演の『嵐の果し状』(1968年・日活/監督:松尾昭典)を観る。平凡な任侠映画で、内容は褒められたものではありません。主人公(小林旭)が故郷を去る要因とな…

『捜索者』の上映会

西部劇仲間が集まって、映画美学校で『捜索者』の上映会を行なう。その後、場所を変えて懇親会と1日中西部劇デイでした。 ところで、『捜索者』(1956年/監督:ジョン・フォード)ですが、ジョン・フォードの西部劇の中にあって『駅馬車』や『荒野の決…

舞台はブラジルでも

録画保存したまま勘違いしていた『辺境の略奪者』(1955年/監督:ウィリアム・キャッスル)を観る。地域を牛耳る大牧場主対開拓民の対立、暴力に抵抗する義賊(シーザー・ロメロ)と女牧場主(ウルスラ・シース)に力を貸す主人公(グレン・フォード)…

似たような題名で

録画保存していた西部劇ビデオの中に『辺境の谷』があったので観る。グレン・フォード主演のブラジルを舞台にした西部劇『辺境の掠奪者』と勘違いしていました。『辺境の谷』(1970年/監督:ジェリー・ソープ)は、父親が結婚を承諾しないので駆落ちし…

平原の待伏せ

録画保存しているビデオの中から探しものをしたついでに『平原の待伏せ』(1958年/監督:バッド・ベティーカ)を観る。グレン・フォード主演の西部劇でアラモ余話といった内容です。融通のきかない護衛隊長(ヒュー・オブライエン)、思い込みの激しい…

評判通りの駄作

西部劇日本語主題歌集のCD作製が一段落したので、録画していた『鉄人28号』(2004年・松竹/監督:富樫森)を観る。知人が言っていた評判通りの最悪映画でした。ヒーローが悩むスパイダーマンとかバットマンといったハリウッド製アメコミ・ヒーロー…

本日も読書をしながら

読書をしながら、西部劇日本語主題歌集のCD作製。でもって、吉永小百合:著の『夢一途』(主婦と生活社:1990年11月1日第75版発行)を読了。映画出演数100本を機に、吉永小百合が自らの映画人生について語った自伝です。現在、日本では映画ス…

読書といっても

読書をしながら、西部劇日本語主題歌集のCD作製。といっても、読んだのは週刊誌ですけどね。それも、『週刊実話』です。マカロニウエスタンについて掲載されているという情報を某BBSで知り、コンビニで購入。 『週刊実話』なんて、買ったのは何十年ぶり…

読書をしながら

読書をしながら、西部劇日本語主題歌集のCD作製。でもって、戸部新十郎:著の『剣は語る』(青春出版社:1998年2月1日初版発行)を読了。25人の剣豪ついて語ったエッセイです。その中で、異才の剣客として天然理心流の近藤周助を取り上げているの…

TV西部劇歌詞カード

西部劇日本語主題歌集の原盤作成。収録曲は、映画主題歌8曲(マカロニ含む)、テレビ主題歌9曲、イメージ曲3曲の全20曲となりました。テレビ主題歌が多いのは、1960年〜61年にテレビ西部劇を中心にした大ブーム(週に20本もの西部劇が放送され…

イメージソング

昨夜、サヌアで行なわれたサッカー・アジア杯予選のイエメン戦を観る。1−0で勝ったものの、相変わらずの決定力不足で観ていてイライラしましたよ。サウジアラビアがインドに勝ったので予選突破が確定しましたが、サウジと比べて得点能力が低いですねェ。こ…

オリジナルCD

今月16日に西部劇ファンの仲間が集まって『捜索者』の上映会と懇親会を開催予定。なにしろ泊りがけで遠方からやってくる人もいるので、オリジナルCDでも土産として渡そうかと思っています。市販されているようなCDでは面白くないので、日本語で歌われ…

たまにはミュージカルでも

録画していた『リトルショップ・オブ・ホラーズ』(1986年/監督:フランク・オズ)を観る。オフブロードウェイの人気ミュージカルの映画化で、舞台の構成と映画的処理がうまく調和していて完成度の高いミュージカル映画になっています。リック・モラニ…

日本沿海地図が完成

1821年(文政4年)9月4日、伊能忠敬が16年の歳月をかけて作製した日本沿海地図が完成。下総佐原の名主だった伊能忠敬は50歳で隠居して、江戸に出て高橋至時の門下生となって天文と測量を勉強します。6年間の学習の後、蝦夷地からの地図作製が始…

チラシ集め

映画館に行った時に必ずやるのが映画のチラシ集め。大学時代から続いている習慣です。というと、手元に大量の映画チラシがあると思われるかもしれませんが、10年前にまとめて処分してしまったのでお宝チラシはありません。処分した後も習慣だけは続いてい…

グレン・フォード関連で

録画保存していた『必殺の一弾』を観る。最初の数分を観ただけで面白さがわかる西部劇です。人物設定に捻りがきいているので、最後まで予想のつかない展開になっています。六つの刻みのついた拳銃を持っている早射ちの主人公(グレン・フォード)が、実戦経…

映画の日には

今日は映画の日なので、外出して『太陽』(2005年/監督:アレクサンドル・ソクーロフ)を観る。日本での公開が危ぶまれていた作品で、公開されるにしても銀座シネパトスのような玄人向け映画館での上映だけだと思っていたのですが、まさかシネコンで上…