海外ドラマから

WOWOWの『エレメンタリー6ホームズ&ワトソンin NY(全21話)』の観了と、FOXの『ウォーキング・デッド9(全16話)』の最終2話を観る。
『エレメンタリー6』は、シャーロック・ホームズジョニー・リー・ミラー)とジョーン・ワトソン(ルーシー・リュー)が現代のニューヨークを舞台に、市警の顧問としてグレッグソン警部(エイダン・クイン)やベル刑事(ジョン・マイケル・ヒル)と協力して難事件を解決する1話完結型のミステリードラマですが、シーズン6では連続殺人鬼マイケル(デズモント・ハリントン)との対決がサイドストーリーとしてあります。最終話ではマイケルが殺され、ワトソンが容疑者としてFBIに疑われますが、グレッグソン警部の娘が真犯人とわかり、彼らを助けるためにホームズが英国MI6依頼の仕事でマイケルを殺したと名乗り、国外追放。ロンドンのベーカー街でワトソンと探偵業をしているラストはシリーズ最終回(シーズン5あたりから初期のエピソードと比べて謎解きが雑になり、ミステリーとしての面白さがなくなり、視聴率が悪くなったので打切りが予想されていた)を感じさせますが、シーズン7(最終シーズンとなる予定)の製作が決定したとのこと。

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ウォーキング・デッド』のシーズン9前半(全8話)は全て観たのですが、後半の8話は15話と16話を観ただけ。レギュラー陣が次々に降板し、魅力がなくなってきました。集団ドラマで主役もわからず、シーズン10の製作が決定していますが、それほど観たいドラマではなくなってきました。
入院している母の治療経過と今後の計画について担当医より説明があるので帰省します。日記は27日まで休みま~す。


青年文化の始まり

先日(11日)亡くなったモンキー・パンチさん(81歳)に続いて、小池一夫さん(82歳)が亡くなる。モンキー・パンチといえば『ルパン三世』、小池一夫といえば『子連れ狼』ですが、「週刊漫画アクション」でリアルタイムに漫画で親しんだ私としては思い入れがあります。
ルパン三世』が「週刊漫画アクション」で連載開始されたのが1967年。私たち団塊の世代が青年期に入った頃でした。64年の「平凡パンチ」と66年の「週刊プレイボーイ」によって青年文化が芽吹き、子ども文化の最たるものであったマンガも、読者の成長によって青年層を対象としたものになってきます。大人漫画でなく児童マンガの流れにある、青年たちのための新しいストーリーマンガね。それまで“劇画”というスタイルで青年向けマンガを提供していた貸本マンガが終焉を迎え、劇画家や挿絵画家を起用した初の青年マンガ週刊誌が「週刊漫画アクション」でした。
「週刊漫画アクション」の前に月刊誌で、白土三平を中心とする「ガロ」が64年に、「ガロ」に対抗する形で手塚治虫を中心とする「COM」が67年初めに創刊されているのですが、マニアックすぎて一般受けしませんでした。白土劇画や手塚漫画の影響を受けてプロになった若い作家の中から、児童マンガの制約を離れた新しいマンガの可能性に挑戦する者が現れます。モンキー・パンチさんも、その一人。そんな若手を積極的に起用し、『ルパン三世』のヒットもあって「週刊漫画アクション」は青年マンガの基盤となり、「ビッグコミック」「プレイコミック」「ヤングコミック」と、それまで児童マンガ雑誌を手がけていた出版社が新しい分野に参入。69年から70年にかけて創刊ラッシュが巻き起こりました。マンガ家だけでは需要においつけず、小池一夫さんのような脚本家との分業が確立。それは、マンガに新たな道をしめし、表現・テーマをさらに深化させました。同時に私たち団塊の世代はマンガを卒業する必要がなくなり、次世代に続く青年文化の核となって、“大衆文化”へと発達していったので~す。

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時代劇から

BSテレ東で放送していた『お江戸吉原事件帖(全10回)』を観了。テレビ東京の“金曜時代劇”で2007年10月26日から12月21日まで放送された再放送です。テレ東の“金曜時代劇”は、2006年の『逃亡者おりん』から始まり、欠かさずに観ていたのですが、何故かこの作品だけ観逃していたんですよ。前番組の『刺客請負人』も、後番組の『幻十郎必殺剣』も観ているのに不思議です。
『お江戸吉原事件帖』は、吉原で暮らす4人の女が、遊女を泣かす悪い奴らを成敗する“必殺仕事人”みたいな物語。連雀おれん(東ちづる)は、5年前に殺された恋人の仇を捜す吉原の芸者で、三味線の撥で敵の頸動脈を切り裂きます。雲雀ひばり(横山めぐみ)は、妓楼「松葉屋」の遊女の世話をする番頭新造で、小太刀の使い手。孔雀おこう(萬田久子)は、妓楼「松葉屋」の遊女を管理するやり手で、組み紐を使って敵を仕留めます。朱雀あけみ(小林恵美)は、恋文請負業の娘で情報屋。彼女たちを脇からフォローするのが、吉原同心の柴田平八郎(渡辺裕之)と、吉原の影の実力者・甚平(神山繁)です。最終話は前後編で、おれんの仇討ちを軸に、甚平の正体やあけみの実母がわかります。シリーズ全体としては、吉原を舞台にしているのが面白いだけで、後は褒められたものではありません。殺陣は今イチだし、遊女役の若手女優の所作とセリフ(花魁言葉)のぎこちなさには興覚めしま~す。

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まともな時代劇?

録画していた『のみとり侍』(2018年・東宝/監督:鶴橋康夫)を観る。小松重男の同名短編小説を映画化した艶笑人情時代劇です。
長岡藩士・小林寛之進(阿部寛)は、藩主(松重豊)の逆鱗にふれ、“蚤とり侍”になるように命じられます。途方にくれた寛之進ですが、彼を仇討ち捜しの侍と勘違いした“蚤とり”の親分・甚兵衛(風間杜夫)とその妻・お鈴(大竹しのぶ)に気に入られ、彼らの元で働くことになるんですな。“蚤とり”とは、猫の蚤をとる商売ですが、実態は女性に春を売る裏稼業。亡き妻にそっくりな田沼意次桂文枝)の囲い女・おみね(寺島しのぶ)が最初の相手でしたが、開始早々「下手くそ!」と罵られる始末。妻(前田敦子)の目が厳しく、浮気のできない清兵衛(豊川悦司)と知り合った寛之進は、清兵衛の浮気を手伝うかわりに、清兵衛から女の歓ばせ方を教えてもらいます。寛之進の“蚤とり”技術はメキメキ上達しますが……
濃厚なラブシーンが結構ありますが、どれも笑って楽しめるものばかりです。褌ひとつで勝負する阿部寛とトヨエツはグッド。松重豊も表情豊かで巧いなァ。テンポはぬるいものの、落語的面白さで満足で~す。

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これも時代劇

録画していた『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』(2018年・東宝/監督:チェン・カイコー)を観る。若き日の弘法大師空海が唐の都・長安で怪事件の謎を解く、日中合作の歴史ファンタジーです。
密教を学びに唐の都・長安にやってきた空海(染谷翔太)は、“長恨歌”を詩作している白楽天(ホアン・シュアン)と出会い、友情を深めます。長安の町では権力者が次々と死をとげるという王朝を揺るがす怪事件が発生。一連の事件には言葉を話すという黒猫が絡んでおり、空海と白楽天が妖猫の呪いを探ります。そして、殺された人たちが、玄宗皇帝(チャン・ルーイー)が寵愛した楊貴妃(チャン・ロンロン)の死に関係した人物の縁者で、黒猫が玄宗皇帝の愛猫だったことが判明。空海は、阿倍仲麻呂阿部寛)の日記から、楊貴妃の謎にせまっていきます。
夢枕獏の原作をチェン・カイコーワン・フイリンが脚色。唐の都や王宮のセットは壮麗、衣装も豪華、幻術シーンなどの映像テクニックも優れており、金をかけた効果は出ています。李白安禄山も登場し、歴史好きの私としてはそれなりに楽しめましたが、黒猫の独言で現在と過去の物語が交錯していく展開は全体的に間延びしており、ミステリーとしては盛り上がりに欠けま~す。

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時代劇?

録画していた『曇天に笑う』(2018年/監督:本広克行)を観る。仲間や家族を守って、破邪神オロチの復活を防ぐ快男児の戦いを描いたファンタジーアクションです。
曇り空が続く明治初期の大津の町、曇神社は数百年にわたって町の治安を守っています。曇神社の長男・曇天下(福士蒼汰)は、二人の弟・空丸(中山優馬)と宙太郎(若山耀人)や町の住民に慕われる武術の達人。300年に一度、曇り空が続く日に破邪神オロチが復活するという伝説があり、オロチの力を利用して政府転覆を目論む忍者集団・風魔一族が町を襲います。300年前にオロチを封印した子孫からなる岩倉具視東山紀之)の直属組織・犲がオロチ復活を阻止するために風魔一族と闘争。その戦いに捲き込まれた弟の空丸が風魔一族に捕らわれたことから、曇天下は単身、風魔一族に戦いを挑みますが……
曇天下もオロチを封印した中心人物の子孫(オロチ封印の宝剣所持)で、弟の空丸がオロチの器と知り、犲や風魔一族から弟を守ろうとするんですな。原作は唐々煙の人気コミックとのこと。荒唐無稽な物語で、ツッコミどころ満載。イケメンたちがカッコ良いアクション見せてくれるだけで満足というミーハー向け映画で~す。

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帰京したが

傷が治り、リハビリできる状態になったので、母は急性期病院から回復期病院へ転院。急性期病院の日赤では、入院の際に必要となる衣類・タオル類・日用品・紙オムツ類のレンタルサービスがあったので準備する必要がなかったのですが、転院先には何もなく、全て準備とのことでバタバタ必要な物を揃えました。洗濯サービスだけはあったので、衣類・タオルについては余裕をもって準備。それでも足りないものがあれば従姉妹に頼むことにして一旦帰京です。
受傷前の状態に近づくようにリハビリ開始。介護士の手をかりてトイレや風呂に行くことができる状態なので、転倒しないようにしっかり歩行訓練です。2週間後に治療経過と今後の計画について担当医より説明があるので、来週また帰省予定。

移動や待ち時間で、磯田道史:著の『龍馬史』(文春文庫:2013年5月10日第1刷発行)を読了。
司馬遼太郎の『竜馬がゆく』によって、坂本龍馬が幕末ヒーローのトップになり、今では数多くの龍馬本が出版されています。龍馬の行動は開けっ広げで、筆マメでもあったことから次々に新しい史料が発見され、話題に事欠きませんな。本書は、龍馬にかかわる手紙・日記などの史料から、龍馬の性格や事跡を追うだけでなく、当時の社会のあり方や、人のものの考え方を追求しています。そして龍馬暗殺の謎についてもね。史料の読解と巧みな推理力で、龍馬暗殺における諸説の矛盾を指摘し、納得感のある結論を導き出していま~す。
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