作り方次第で

nostalji2009-06-09

録画していた『必殺!5・黄金の血』(1991年・松竹/監督:舛田利雄)を観る。佐渡金山からの御用船を襲って金塊強奪し、江戸の金相場の暴騰で巨利を得ようとする金座一味と仕事人との戦いなんですが、作り方が粗雑なんでシラケてしまいます。暴風雨の中を泳いで襲撃するなんてムチャだし、奪った金を江戸の海岸に隠すのもおかしな話です。佐渡から日本を半周して江戸湾にやってきたのですかね。普通は陸を運ぶだろう。発端部分を観ただけで、出来がわかりますよ。ラストは、邪魔な仕事人をアッサリ片付けた地獄組との戦いになるのですが、ワンパターンの殺し技に終始しています。強敵相手なんだから、チームワークで戦うとか、工夫が欲しかったですねェ。
HP:チャンバラワールドに「劇場版必殺仕事人」をアップ⇒http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/chzak09/sigoto.htm
今週のBS2の昼間の映画は西部劇特集で、本日は『真昼の死闘』(1969年/監督:ドン・シーゲル)を放映。クリント・イーストウッドの西部劇は暗い感じのものが多いのですが、これはとぼけた味わいのある明るい西部劇です。相手役が名コメディエンヌのシャーリー・マクレーンなので面白いコンビになりました。娯楽映画作りには定評のあるドン・シーゲルの演出に加えて、音楽はエンニオ・モリコーネね。画像は、イーストウッドマクレーン。