今週は西部劇

nostalji2018-03-19

今週のBSプレミアムの映画はマカロニウエスタン特集(『荒野の1ドル銀貨』『続荒野の1ドル銀貨』『続さすらいの一匹狼』『真昼の用心棒』)ですが、私の方は本場西部劇です。最初は友人に送ってもらった『赤い砂塵』(1959年/監督:メルヴィン・フランク)ね。南北戦争前のカンサスを舞台に、恩赦を条件に無法集団に潜入する男の物語です。
刑務所から脱獄したカム(フェス・パーカー)が自分の家に戻ってみると、妻は死んでおり、フランスから移住してきたジャンヌ(ニコール・モーレイ)と二人の子どもが住んでいました。妻は他の男と駆け落ちして、捨てられて失意のうちに死んだとのこと。カムはジャンヌに頼まれて男手のない農場を手伝いますが、北軍に捕らえられます。軍の長官から、恩赦と引きかえにカンサスを支配しようとしているジェイホーカーズに潜入して首領ダーシー(ジェフ・チャンドラー)捕縛を要請されるのね。ダーシーこそ妻を死に至らしめた人物で、カムは復讐のためにダーシーに近づきますが、ダーシーの腹心ローダン(ヘンリー・シルヴァ)に疑いをもたれ……
最初はダーシーへの復讐心があったカムが、行動を共にしているうちに彼の理想に惹かれはじめ、ダーシーもカムの理性ある態度を信頼するようになり友情が芽生えるんですな。しかし、ジャンヌの娘がジェイホーカーズの襲撃で負傷し、ダーシーを捕まえようと決意。心理劇的要素が大きいのですが、フェス・パーカーの演技が曖昧で、気持ちの揺れが表現できていません。ジェフ・チャンドラーはさすがの貫禄。全体としては可もなく、不可もなく、平均的な西部劇で〜す。