週に一度は西部劇

BSシネマで『地平線から来た男』(1971年/監督:バート・ケネディ)を再見。『夕陽に立つ保安官』の姉妹編ともいうべき西部劇コメディ。

大年増の酒場のマダム(マリー・ウィンザー)と結婚するはめになったラティゴ・スミス(ジェームズ・ガーナー)が、途中下車して逃げ出した町パガトリーは二人の鉱山主バートン(ハリー・モーガン)とエームズ(ジョン・デナー)が主脈を巡って対立。ラティゴはエームズに雇われた凄腕ガンマンに間違われます。バートンとエームズの姉(エレン・コービー)は恋仲で、彼女の情報でバートンはラティゴを凄腕ガンマンと誤解したんですな。バートンの娘ペイシェンス(スザンヌ・プレシェット)は、ニューヨークの大学へ行きたいと躍起。父親がエームズに負けると、ニューヨークに行けなくなるのでラティゴの命を狙います。そんなことは知らないラティゴはルーレットで所持金を全て失い、酒場のマダム・ジェニー(ジョーン・ブロンデル)を誘惑。ジェニーはラティゴに惚れこみますが、現金は渡しません。ラティゴはバートンから5千ドルの条件で誘われ、町で親しくなった呑んべえのジャグ・メイ(ジャック・イーラム)を凄腕ガンマンのスウィフティに仕立て上げ、ジャグとバートンをうまく利用。ラティゴはペイシェンスと親しくなり、両派の抗争をうまく利用していましたが、本物のスウィフティ(チャック・コナーズ)が現れたことから……

ジェームズ・ガーナーがとぼけた調子の良さを見せてグッド。ジョーン・ブロンデルに言い寄る言葉が、マリー・ウィンザーを口説いたのと同じ文句だったのには笑いましたよ。セリフや言葉での説明が多く、チャック・コナーズのスキンヘッドくらいしか映像で見せる笑いがなかったのは残念。セリフでなく、ヘンリー・モーガンとエレン・コービーが自転車に乗ってデイトするシーンがあったら笑えたんですけどね。

再見して気づいたのですが、気が短くてすぐに銃をふりまわすスザンヌ・プレシェットのコメディエンヌぶりがグッドで~す。