映画会社の末期症状

nostalji2008-01-09

録画していた『秘録長崎おんな牢』(1971年・ダイニチ/監督:太田昭和)を観る。殺人容疑で入牢した主人公(川崎あかね)が、拷問による取調べで自白させられ、磔になる前に牢から脱走して真犯人に復讐する物語ですが、製作日数・俳優の質と量・セットとロケ・衣装、どれをとっても安くあげていますね。内容は極めて御都合主義で、結局ウリは女囚たちへの拷問シーンと、牢内でのリンチシーンです。安くても何処かに光るものがあればよいのですが、演出も平凡。三流週刊誌的な興味本位の企画で、映画会社としての情熱が感じられません。大映末期の状態が、この映画に表れていると思いま〜す。画像は『秘録長崎おんな牢』なんですが、こんなシーン、なかったなァ。
突発性難聴で治療を受ける人が全国で推定3万5千人いるとのこと。患者は増加傾向にありますが、原因不明で治療法も確立されていないみたいです。平均寿命は延びても、病気の数は減りそうにないですね。