1日中ブラブラ

nostalji2005-01-04

BS2で『五人の兄妹』を観た以外は、散歩の時に立寄った本屋で購入した竹中労:著の『芸能人別帳』(ちくま文庫)を読んで過ごす。
『五人の兄妹』(1939年・松竹/監督:吉村公三郎)は、自殺した父に代わって家長として家族の面倒をみる長男(笠智衆)の生き方を描いた作品。笠智衆が小津作品と違って演技をしていましたよ。戦前の家族関係においては、長男の責任が重かったんですねェ。
『芸能人別帳』は、竹中労が綿密な取材により43人の芸能人を痛烈に斬ったエッセイ。自分の意見でつらぬいているところが見事です。「この世の中に面はさらしたい、有名にはなりたい、ゼニは稼ぎたい、自分の生活は隠しておきたいなんてムシのいい話はない」とは、ウ〜ン、名言だ。