50年前の今日:前月の国際収支の黒字4700万ドルと大蔵省発表

4700万ドルというと当時の換算レート(1ドル360円)で計算すると169億2千万円。国際収支の黒字が喜ばしいことかというと、当時はそうでもないんですね。輸出が多くて黒字になるのでなく、輸入を抑えて黒字にしているからです。輸入が増えると外貨準備高がすぐに底をつく状態で、経済を引き締めて景気を後退させるという政策がとられていましたからね。やりすぎると、不景気になるわけで、前年の夏から“なべ底不況”と呼ばれる景気後退期に入っていました。