歴史劇といっても

nostalji2008-06-15

録画していた『300(スリーハンドレッド)』(2007年/監督:ザック・スナイダー)を観る。ペルシャ戦争を題材にした歴史劇というより、戦闘シーンに特化した歴史アクションといえますね。ペルシャ戦争というのは、ペルシャ帝国の侵攻をギリシャ都市国家が撃退した戦争で、この映画の題材となったテルモピレーの戦いペルシャの第3次侵攻にあたります。アテネペルシャに勝ったマラトンの戦いがあったのは、第2次侵攻の時ね。
テルモピレーの戦いは、レオニダス王率いるスパルタ軍がペルシャの大軍の前に全滅したのですが、兵力を温存できたアテネ軍がサラミスの海戦ペルシャ軍に大打撃を与えて撤退させ、プラテーエの戦いでスパルタのパウサニアがギリシャ連合軍を率いて占領地に残っていたペルシャ軍を全滅させて、ペルシャ戦争の勝利を決定的なものにしました。西部劇でいえば“アラモ”のようなものですな。300人が100万人を相手に獅子奮迅の戦いを繰り広げます。首が飛んだり、手足がもがれたりと、殺伐なシーンの連続なのですが、セピア単色の映像により殺伐さを消しています。CG合成もうまく処理されて迫力あるものとなっていましたね。ザック・スナイダーの評価(前作の『ドーン・オブ・ザ・デッド』はひどかった)をかえないといけないかな。