少し遅いけど怪談

nostalji2008-09-06

録画していた『四谷怪談・お岩の亡霊』(1969年・大映/監督:森一生)を観る。怪談の本命といえば、やっぱり“四谷怪談”ですね。鶴屋南北の原作はいろいろ形を変えて何本も映画化されていて、はっきり憶えているのは中川信夫が監督した『東海道四谷怪談』だけ。他の“四谷怪談”も観ているのですが、基本の物語は同じなので、どれがどうだったか憶えちゃいません。
でもって本作品ですが、森一生の演出は四谷怪談の主要ポイントをけれん味タップリに描いて怪談映画の本筋を行っています。脚本も要領よくまとめてあり、物語展開に緩んだところがなかったのも良かったです。だけど、何といっても佐藤慶が憎々しい民谷伊右衛門を好演。亡霊なんざ怖くない、首が飛んでも動いてみせる、と徹底した悪役ぶり見せています。稲野和子もメークはきつめで、怖〜いお岩さんになっていました。やっぱり、お岩さんは怖くなくちゃーね。画像は稲野和子のお岩さん。
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