コメディ・アクション

nostalji2008-10-22

録画していた宍戸錠主演の『悪名高きろくでなし』と『赤い靴とろくでなし』を観る。
『悪名高きろくでなし』(1963年・日活/監督:斎藤武市)は、“ろくでなし”シリーズ第1作ですが、宍戸錠のコメディ・アクションは似たような題名が多いので混乱します。穴埋め的作品で、女優陣を初めとして出演者は小粒だし、企業とのタイアップもあって製作費は安上がりだったと思いますよ。とにかく、やたらと固有名詞が出てきます。特別面白いギャグがあるわけじゃないですが、昭和30年代の東京の風物がタップリ出てきて楽しめました。画像は、『悪名高きろくでなし』の宍戸錠と相手役の朝風みどり。
『赤い靴とろくでなし』(1963年・日活/監督:牛原陽一)は、内容的には二谷英明とのコンビの“稼業”シリーズに似ています。裕次郎赤木圭一郎の穴を埋めるために二谷が主演にまわったため、コンビ相手が井上昭文になっています。これまでにもコメディ・キャラを演じている井上昭文は持ち味が出ていますね。首にロープをかけられた井上昭文が足1本の椅子の上でもがくシーン(『続・夕陽のガンマン』にも同じようなシーンがあったなァ)は笑えました。だけど、悪役の田中明男と二本柳寛に、“稼業”シリーズの金子信雄のようなコミカルな味がないので、映画全体としてバランスが悪くなっていますね。ヒロインの水谷良重はグッド。