本日も長谷川一夫

nostalji2009-01-30

録画していた『女と海賊』(1959年・大映/監督:伊藤大輔)を観る。花魁(京マチ子)の色香に騙され公金に手をつけた侍(長谷川一夫)が、それが公金横領していた上司と花魁の奸計によるものだと知り、二人を斬って海賊になるんですな。捌いた盗品から足がつき、役人に追われて船に戻ると、駆落ち者の男女が潜んでいて、女(京マチ子の二役)が自分を騙した花魁に似ているんです。駆落ち男(木村功)は女を差し出して自分だけ助かろうとして殺され……
画像は、『女と海賊』(1923年/監督:野村芳亭)の勝見庸太郎と梅村蓉子。伊藤大輔が脚本を書いており、長谷川一夫版はこの作品のリメイクなんです。海洋を舞台にしたピカレスク・ロマンを期待したのですが、甘っちょろいメロドラマだったのでガッカリ。ラストの処理はご都合主義で、二枚目長谷川一夫の為にむりやり話を作り替えたような気がしますね。面白い題材でも作り方を間違えると失敗という見本で〜す。