実在していた

nostalji2009-02-06

テレビ西部劇『デッドウッド』の第19話〜第24話を観る。これで第2シーズンが終了。第2シーズンは、ジョージ・ハーストの代理人ウォルコットの鉱山買占めを中心に物語展開していったのですが、一応の決着を迎えます。第1シーズンでジャック・マコード役だったギャレット・ディラハントがウォルコットを演じていました。シリーズ物で同じ役者が役を違えて出演するのは日本ではよくあるキャスティングなんですが、海外ドラマでは珍しいですね。それも重要な役どころですからね。ジャック・マコード役で印象的な演技をしたので、その好演を認められたのかな。
第24話に登場するジョージ・ハーストは実在の人物で、新聞王ハーストの父親です。鉱山で富を築いたのは事実ですが、デッドウッドの町にも関わっていたんですね。実在といえば、アル・スウェレンジン(イアン・マクシェーン)の“ジェム”も、サイ・トリバー(パワーズ・ブース)の“ベラ・ユニオン”も、デッドウッドに実在したサルーンです。最初はフィクションだと思っていたのですが、リチャード・アードーズ:著(平野秀秋:訳)の『大いなる酒場』(晶文社)を調べていたら小さな記載がありました。ジョン・S・ラングリッシュという役者が“ベラ・ユニオン”に出演しているのですが、“ベラ・ユニオン”は「サルーンと芝居小屋とヴァラエティ劇場をミックスした場所で、そのうえ、数台の賭博台と、客がウエイトレスやコーラスガールとおしのびで楽しむためのカーテン付ボックスシートまで備わっていた」と説明されています。そして、「130日の興行中に、客の8人がこの店の中の射ち合いでやられた」とありますから、デッドウッドが真に物騒な町だったことがわかりますねェ。画像は、『大いなる酒場』の表紙。
第3シーズンも放送してくださいね、FOXクライムさん。一般受けはしないかもしれませんが、カルトな西部劇ファンは喜びますよォ。