ビラよりサパタ

nostalji2009-09-16

BS2で『革命児サパタ』(1952年/監督:エリア・カザン)を放映。メキシコ革命劇を西部劇のジャンルに入れるのは異論があるかもしれませんが、アメリカ西部と地域的にも関連性があり、数多くの西部劇の背景にもなっているので、広義で西部劇と私は解釈しています。本作品はエリア・カザン監督、ジョン・スタインベック脚本、アレックス・ノース音楽、ジョー・マクドナルド撮影、マーロン・ブランド主演と、一流が集まっているだけに見応えのあるものになっています。人間ドラマとしては素晴らしいのですが、革命劇につきものの集団アクションシーンは残念ながら迫力ありません。エリア・カザンじゃ仕方ないんですけどね。画像は、『革命児サパタ』のマーロン・ブランド
サパタと相呼応して起ちあがったメキシコ革命児にパンチョ・ビラがいますが、アメリカ映画に出てくるのは圧倒的にパンチョ・ビラが多いです。サパタがメキシコ南部を根城にしたのに対し、ビラはアメリカと国境を接する北部を根城にしていました。国境を越えて鉱山や列車を襲撃しており、アメリカにとって馴染みが深かったせいでしょう。だけど、メキシコではビラよりサパタの方が、人気があるようです。メキシコの町には必ずサパタと名のついた通りがあり、伝説の英雄になっていま〜す。