お試し作品

nostalji2009-09-25

DVDで『豹/ジャガー』(1969年/監督:セルジオ・コルブッチ)を再見。『ガンマン大連合』の先駆けとなった作品で、ポーランドから流れてきた殺し屋(フランコ・ネロ)がメキシコ青年(トニー・ムサンテ)の革命活動を手伝うことになるという物語で基本構造は同じです。だけど、完成形の『ガンマン大連合』と比べると、ユーモアにしてもキャラ設定にしても全体的に中途半端な感じになっています。トニー・ムサンテは体質的に暗い感じがするし、ジャック・パランスの悪キャラも表面的な凄みしか感じられませんからね。革命軍の女戦士のジョバンナ・ラリも行動目的がはっきりしておらず、アイリス・バーベンと比べると魅力ありません。改良の余地を残したところが、この作品の価値で〜す。
画像は、ベンチャーズが演奏する『豹/ジャガー』のレコードジャケット。音楽はお馴染みのエンニオ・モリコーネで、ベンチャーズは大編成のストリングスをバックに演奏しています。バックの音が強くて、ベンチャーズ本来のエレキの魅力が出ていません。