キャストが良ければ

nostalji2009-12-03

録画していた『キッスで殺せ!』(1955年/監督:ロバート・オルドリッチ)を観る。ミッキー・スピレインが生み出したタフガイ探偵マイク・ハマーが初めて映画化された作品です。深夜のハイウェイで、コートだけを羽織った裸の女を拾い上げたのがマイク・ハマー(ラルフ・ミーカー)ね。このオープニングからタイトルへ続く演出は工夫が凝らしてあり、その後の展開を期待させるのに充分の出来となっています。この女を拾ったばかりに、マイクは殺されかける破目になるんですな。でもって、自分の命を狙った犯人を捕まえるために、マイクは捜査を開始し……
警察や司法当局にかわって自らが悪党に制裁を加える暴力性と、美しい肉体を惜しみなくさらしてマイクにせまってくる美女たちのエロチズムが“マイク・ハマー”シリーズの売りなんですが、主演のラルフ・ミーカーは魅力ないし、出てくる女優たちも魅力がありません。これが、“007”のショーン・コネリーとボンド・ガールだったらね。オルドリッチの演出は歯切れがよく、内容は悪くないですからね。
画像は、ラルフ・ミーカーとマリアン・カー。マリアン・カーは、ギャングのボスの妹役で、事件には関わりなくマイクを誘惑する女ね。出演した女優(クロリス・リーチマン、マキシン・クーパー、ギャビー・ロジャース)の中では、一番セクシーでしたよ。