ソフトボイルド

nostalji2009-12-12

録画していた『暗黒街』(1956年・東宝/監督:山本嘉次郎)を観る。東宝の“暗黒街”シリーズの第1弾に位置づけられていますが、作風的にはシリーズ化を意図して製作されたものではありませんね。経済ヤクザとして親分(志村喬)の信頼を得ている鶴田浩二が、親分を診療している女医(青山京子)を好きになり、それを嫉妬した情婦(根岸明美)の密告で、組内で反目している武闘派ヤクザ(宮口精二・杉山昌三九)に命を狙われるんですな。内部紛争を利用して組を潰滅させようと考えているのが新任捜査主任の三船敏郎ね。画像は、鶴田浩二三船敏郎
三船は何にもせずに組は自滅し、鶴田はナヨナヨジメジメしていて一向に盛り上がりません。鶴田を野望に燃えるドライなキャラにしたら、ハードボイルドらしくなったのでしょうけどね。東宝のアクション映画が面白くなったのは、1959年に岡本喜八が監督した『暗黒街の顔役』からだと思います。岡本喜八の“暗黒街”シリーズについては⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/tohoac/kiankok.htm
会社時代の友人と都内で忘年会。久しぶりに都内まで出るので、早めに行ってブラつくことにします。