続いて

録画したままだった『剣客商売(全22話)』を観了。今回録画していたのはフジテレビ系列で1973年4月7日~9月1日に放送された最初のテレビドラマ化作品。

剣客商売』は、秋山小兵衛が主人公で、藤田まことの小兵衛が極めつけになっていますが、これは加藤剛主演で息子の秋山大治郎が主人公です。小兵衛は山形勲が演じています。山形勲といえば東映時代劇で悪役が多く、原作のイメージとかなり違うのですが演技力があるので違和感がありませんでした。以前BSフジで再放送された時に半分以上のエピソードを観ているので、観逃していたものだけ観賞。

物語は京都・大原の無外流の道場で修行した秋山大治郎が江戸に戻ってきて父・小兵衛の道場を継ぎ、モメ事や事件を小兵衛と一緒に解決し、最終回では再び剣の修行に出るところで終わっています。池波正太郎の原作をドラマ化しているので、藤田まこと北大路欣也の『剣客商売』に出てくるエピソードと同じものばかりですが、主役が大治郎なのでやたらとモテるんですな。原作にない飯屋の女主人おかよ(うつみみどり)、おかよの妹で口のきけないおぬい(木村由貴子)、弥吉(山田吾一)の妹おとき(関根恵子)、原作では結ばれることになる田沼意次(松村達夫)の娘・佐々木美冬(音無美紀子)が大治郎を巡って恋のさやあてをします。大治郎は恋とは無縁で、おかよの弟・太吉(簾内滋之)と独楽遊び。

印象に残るエピソードは、大治郎の剣の師匠である嶋岡礼三(木村功)と長年の宿敵である柿本源七郎(織本順吉)の対決を描いた「剣の誓い」。木村功織本順吉の老剣客ぶりがグッドでした。「まゆ墨の金ちゃん」は財津一郎が抜群に上手くてグッド。「忘れた顔」では端役(セリフなし)時代の松平健が出演(どこに出ているのか探すのに苦労)していま~す。