明日に向かって撃つ前に……

nostalji2006-04-10

録画保存していた西部劇、『最後のガンファイター』と『ガンファイターが帰って来た』を観る。
『最後のガンファイター』(1965年/監督:ポール・ランドレス)は、スペインとの合作で、アルド・サムブレルなどマカロニでお馴染みの悪役が顔を見せています。母と自分を捨て、窮乏のうちに死んだ母親の恨みを晴らすために無法者の父親を追う息子(ラス・タンブリン)の物語。マカロニ的テーマですが、ドロドロした情念は描かれておらず、アッサリした内容になっています。ラス・タンブリンは不良少年的イメージがあっても、翳りある雰囲気は持っていませんからねェ。射ち合いがふんだんにあり、暇つぶしで観るには退屈しません。
『ガンファイターが帰って来た』(1966年/監督:ジェームズ・ニールソン)は、バート・ケネディの原案をロバート・バックナーが脚色。歯切れの悪い演出で、展開がモタモタしています。おまけに主演がロバート・テイラーなので、颯爽とした西部劇にはなりません。齢のせいか、さらに動きが重くなっていますからね。ところで、悪党一味にブッチ・キャシディサンダンス・キッドがいたのにはビックリしました。二人ともロバート・テイラーに射たれて死んじゃうから同名異人でしょう。(笑)
画像は、『ガンファイターが帰って来た』のロバート・テイラー