股旅歌謡曲といえば橋幸夫

nostalji2007-11-08

録画していた『喧嘩富士』(1961年・大映/監督:渡辺邦男)を観る。良い親分の娘(宇治みさ子)を好きになったヤクザにあこがれる魚屋(勝新太郎)、坊主(小林勝彦)、流しの芸人(橋幸夫)が子分志願をして、娘に横恋慕している悪ヤクザ(小堀明男)をやっつけるという他愛無い時代劇ですが、渡辺邦男のテンポのよい演出で最後まで退屈しません。橋幸夫が出演しているので、もちろん能天気に主題歌と挿入歌を歌いますよ。橋幸夫は「潮来笠」でデビューして、たちまち人気歌手になりましたね。現在なら氷川きよしと云ったところかな。股旅歌謡曲を数多く歌っていることから、大映の股旅時代劇に主演を含めて1961年は7本も出演しています。橋幸夫の人気に便乗したのでしょうが、安易な企画だよなァ。
画像は、橋幸夫のミュージックブック。目の不自由な人を支援する“光の協会”に協賛して催されたチャリティーショーをビニールシート(ソノシート)に収録したものです。橋幸夫の歌が9曲収録されていますが、3曲(「瞼の母」、「成田の花太郎」、「おぼろ月夜の三度笠」)は股旅歌謡曲で〜す。
『帰ってきた用心棒』の第2回を観る。『俺は用心棒』にも登場したセミレギュラー的存在だった奉行所同心・青木与兵衛(香月凉二)が出てきましたよ。そのうち、小田部通麿の目明し・仙蔵も出てくるかな。この回のゲストスターは松山容子でしたが、『くれないお仙』で復活する前なので、普通の娘役でした。