怪獣映画というより

nostalji2007-11-11

録画していた『グエムル 漢江の怪物』(2006年/監督:ポン・ジュノ)を観る。怪獣映画かと思ったのですが、家族の連帯を謳った映画でした。国家の不手際によって危難を受けた家族が、あてにならない国家を頼らず、自分の力で道を開けという映画なんですね。怪獣映画であれば、怪物が生まれた原因や怪獣の特徴が説明されなければなりませんが、怪物は国家の不手際の象徴なので、どうでもいいわけです。コミカルな部分に愚かしい庶民の姿を具現化しており、結末も単純なハッピーでなく辛口になっているところに、凄さを感じましたね。ハリウッド的怪獣映画を期待した人はガッカリでしょうが、私にとっては意外な掘出物で満足で〜す。
地球温暖化防止のためにバイオ燃料を使用するのは結構なことですが、燃料を生産するためにアマゾンの熱帯雨林が破壊されているとのこと。これでは本末転倒ですねェ。発展途上国では、経済発展の名のもとに環境保護が破られ、一部富裕層だけが利益を得ているようで、これでは何時までたってもイタチゴッコだァ。