夏は怪談

nostalji2008-08-30

録画していた『怪談鬼火の沼』(1963年・大映/監督:加戸敏)の沼を観る。権力を利用して不正な蓄財をしたお数寄屋坊主(沢村宗十郎)の財産を狙った甥(小林勝彦)と妾(近藤恵美子)が、手違いから侍女(高野通子)を殺すんですな。二人の悪だくみに知恵を貸すのが若山富三郎(当時は城健三郎)で、様子を見に来た侍女の兄(丹羽又三郎)を斬って井戸の中へ捨てるんですが、夜な夜な甥と妾の前に二人の幽霊が現れます。
井戸を調べると侍女の兄の死体がなく、おまけに彼が旅回りの役者とあっては物語の予測はつくのですが、悪党顔のワカトミが意外や意外というのがミソですね。全然怖くない怪談映画でした。
画像は、小林勝彦と近藤恵美子。