跳ばし読みだけど

nostalji2008-11-23

神一行:編の『飛鳥時代の謎』(KKベストセラーズ:1991年1月10日初版発行)を読了。日本の歴史は天武王朝から正確になりはじめると私は考えていまして、それ以前は推理小説の分野ですね。その日本史のターニングポイントが飛鳥時代になると思います。天武天皇国史古事記日本書紀)編纂に着手し、日本の歴史が文書となって現在まで伝わることになったんですね。国史編纂は為政者にとって都合のよい歴史なので、神代から飛鳥時代にいたるまでの記述は正確なものではありません。だけど100%フィクションかというとそうでなく、参考にした事実が色々あったと思います。中国の史書と日本の記紀、それに考古学を重ね、想像を膨らますことによって日本の古代が見えてきそうです。
本書は“ミステリー日本史”シリーズの2巻として発刊されたもので、1巻から順番に読んでいった方がわかりやすいかもしれませんね。