ＢＳフジで放送している韓流史劇『朱蒙（チュモン）』の最終回を観る。韓国では高句麗を朝鮮史の始まりにしていますが、民族的には現在の韓民族とは違いますね。高句麗を建国したのは、満州族であることは歴史の常識です。ただ、高句麗が領土を拡大していって、中国の支配地だった楽浪郡を滅ぼし、最終的には平壌を首都にしたので高句麗を朝鮮の国とみなすのは当然ですけどね。最終回ではソソノが商団を率いて南下し、息子のオンジュが百済を建国したと語られますが、それは神話の話ね。日本でいえば古事記のレベルで、神武天皇が大和朝廷を建てたというのと同じ類です。百済は４世紀に馬韓を統一して建国されました。現在の韓国の地は、４世紀までは韓民族の馬韓・辰韓・弁韓があって、それぞれ小国家を形成していたと云われます。辰韓は新羅によって統一され、弁韓は加羅諸国となります。韓国には日本以上に歴史文献が残っていないので、韓流史劇は大部分がフィクションといって過言ではありません。
画像は、朱蒙のソン・イルグク。王様といっても紀元前後の時代に、あんな華美な服装をしていたか非常に疑問です。高句麗は騎馬民族で、極寒地の満州では毛皮を着ていたんじゃないかなァ。現在ソン・イルグクは朱蒙の孫を主人公にしたドラマに主演しており、日本でも放送されそうですね。
