多国籍映画

nostalji2009-02-25

録画していた『モンゴル』(2007年/監督:セルゲイ・ボドロフ)を観る。『おくりびと』がアカデミー外国語映画賞を受賞し日本中の話題になっていますが、これは昨年のアカデミー外国語映画賞ノミネート作品ね。ジンギスカン(正しくはチンギス・ハーンだけど、私らの年代だとジンギスカンなのだ)の物語で、浅野忠信が主演したので話題になった作品です。他の出演者はモンゴル人と中国人で、全編モンゴル語で演じられています。でもって監督がロシア人なので、真に多国籍映画ですね。
テムジン=ジンギスカンの嫁選びからモンゴル統一までを夫婦愛を中心に描いています。戦いに敗れて西夏に奴隷として売られたテムジンを妻のボルテが救出に行くのは史実的に疑問なのですが、これまでのジンギスカン映画にない設定で面白かったですね。知っている役者は浅野忠信だけ、女優も今イチ美麗でない、捕まっては奴隷にされる繰り返しなど、気に入らないところもあるのですが、圧倒的な迫力でせまってくるモンゴルの大自然や、合戦シーンにみるメリハリのきいた演出などで、私が観たジンギスカン映画の中では一番優れていると思いま〜す。