放ったらかし録画保存ビデオの『バグダッドの黄金』（１９５３年／監督：ジョージ・シャーマン）と『黒い砦』（１９６１年／監督：リチャード・ソープ）を観る。
『バグダッドの黄金』は、１６世紀のオスマントルコを舞台に反乱を企む重臣たちの陰謀を主人公（ビクター・マチュア）が未然に防ぐ物語。宮殿にある黄金を盗み出して、重臣たちの反乱資金にするのを防ぐだけのストーリーで、異国趣味が売りだけの退屈な作品でした。悪重臣が反乱に加担させようとする山賊役で、『ガンスモーク』で売出す前のジェームズ・アーネスが出演していましたよ。
『黒い砦』は、バイキングとタタールとの戦いを描いた物語。タタール族からのスラブ族攻撃要請を断ったためにタタールと戦うことになったバイキングの族長（ビクター・マチュア）が主人公です。敵方（オーソン・ウェルズ）の娘を人質にとったばっかりに、自分の妻を誘拐され、敵を倒すものの自分も死ぬという情けないラストね。主人公の行動に思慮がなく、馬鹿げた行動で感情移入できません。大規模な合戦シーンもなく、局地戦的Ｂ級史劇で〜す。
画像は、ビクター・マチュア。背広姿のビクター・マチュアは鈍重なだけですが、史劇衣装を身につけると、その鈍重さが強力無比の頼もしさに変ります。表情の乏しい役者なので、衣装で演技力をカバーね。
