落ち目になる前の

nostalji2009-06-22

録画していた『ハーレーダビッドソンマルボロマン』(1991年/監督:サイモン・ウィンサー)を観る。『レスラー』で復活したミッキー・ロークが落ち目になる寸前の作品で、1980年代のセクシー・シンボルと呼ばれた存在感は見せています。拠り所である古い酒場を買い戻すために、仲間と銀行の現金輸送車を襲ったら、金でなく麻薬だったために殺し屋に狙われ、仲間を殺されたハーレーダビッドソンミッキー・ローク)とマルボロマン(ドン・ジョンソン)が復讐する物語ね。プロットそのものは、よくあるアクション映画ですが現代西部劇仕立てにしているのが嬉しいです。動かなくなったオートバイを馬に見立てて銃で引導を渡したり、駅馬車襲撃のごとく現金輸送車の屋根に跳び乗ったりしてね。ミッキー・ロークが使う拳銃がルガー・ブラックホークのシングル・アクション・リボルバーというのも、コルト・ピースメーカーを感じさせていいですね。
高層ビルの一室でボスと対決し、あわやという時に二人を助けるのがロバート・ギンティ(『エクスタミネーター』などの1980年代B級アクションスター)で、顔見せだけのカメオ出演だけかと思っていたら、美味しいところを頂いていましたよ。傑作とはいえませんが、楽しい作品で満足で〜す。