貸本ギャグ漫画

nostalji2009-09-07

前谷惟光:著の『ロボット二挺拳銃』(マンガショップ:2007年10月2日初版発行)を読了。貸本屋向けには劇画だけでなくマンガの単行本も数多く(劇画が登場するのは1956年以後)出版されていました。それらは、手塚治虫のような伝統的なマンガの絵で、その殆どが稚拙だったので貸本屋の棚に並んでいても私は見向きもしませんでしたね。そんな中で、いつも手に取っていたのが前谷惟光の“ロボット”シリーズです。アメリカのサイレントコメディのような味があったのと、ページ数も多くなかったので借りることはせず、立ち読みして、『魔像』や『影』を借りていたんですけどね。
『ロボット二挺拳銃』は、寿書房から1958年〜60年に全3巻で出版されたものを一つにした復刻版です。“ロボット”シリーズは、『ロボット三等兵』が一番有名なのですが、西部劇マンガということでゲットしました。西部劇の定番(カウボーイ・保安官・幌馬車・インディアン・ゴールドラッシュなど)を、ほのぼのした笑いで描いています。前谷惟光は、『ロボット三等兵』でメジャー(大手出版)入りしますが、笑いのセンスそのものが古いので長続きしませんでしたねェ。