帝国劇場100周年

nostalji2011-03-04

911年(明治44年)3月4日、皇居お濠端に帝国劇場が完成。今はすっかり変わってしまいましたが、戦前の写真を見ると貫禄がありますね。着工から完成までに3年を費やしましたが、外装だけでなく、内装においても凝っていました。ヨーロッパの劇場に倣って、ホールや廊下はもちろんのこと、天井にまで精密な装飾画が描かれたんですよ。若き日の藤田嗣治は、劇場の大ドームに足場をかけて絵筆をとり、ほとんど仰向けの姿勢で天女飛翔の図を描いたそうです。帝劇開場後も、しばらくの間、舞台の背景画を描いています。それらは用済みとなって処分されましたが、残っていれば……
ところで、記念公演(4月開演)はミュージカル『レ・ミゼラブル』とのこと。子どもの頃に抄訳で読んだ『ああ無情』の方に馴染みがあります。ジャン・バルジャンが教会の宝飾を盗んで捕まり、神父によって救われて真人間になるところまでしか知らなかったのですが、リーアム・ニーソン主演の映画『レ・ミゼラブル』(1998年/監督:ビレ・アウグスト)で、初めて全体のストーリーを知りましたよ。そういえば、『屋根の上のヴァイオリン弾き』以来、長いこと帝劇でミュージカル観劇をしていないなァ。