忍者の殴りこみ

nostalji2011-10-06

ビデオに録画保存していた『忍びの者・新霧隠才蔵』(1966年・大映/監督:森一生)を観る。大阪夏の陣が終り、生き残った霧隠才蔵市川雷蔵)が仲間の忍者と徳川家康小沢栄太郎)の命を狙うんですな。家康もそのことは承知しており、風魔大十郎(田村高広)率いる風魔忍者に警護と忍者狩りを命じます。才蔵が城下の遊郭で情報を集めていた“くノ一”のあかね(藤村志保)と恋仲になったり、内容は、『忍びの者・霧隠才蔵』の二番煎じです。
家康は病死し、仲間を皆殺しにされた才蔵はあかねと別れ、風魔忍者の本拠地に殴りこみ。雪の箱根を忍者の黒装束で乗り込み、風魔忍者をバッタバタと倒し、全滅させます。忍者らしい工夫もなく、ヤクザ映画の殴りこみと同じね。こんなに強いのなら、仲間が全滅する前に風魔をやっつけることができたと思いますよ。惰性で作ったような作品で見どころもなく、シリーズ映画の欠点がもろに出ていま〜す。