昨日の関連で

nostalji2016-05-23

録画していた『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』(2012年/監督:ダリオ・アルジェント)を観る。美女を襲うドラキュラ伯爵とヴァンパイア・ハンターのヴァン・ヘルシング教授の対決を描いたオーソドックスな作品です。
トランシルヴァニアのパスブルグの町で、タニア(ミリアム・ジョヴァネッリ)という美女がコウモリならぬフクロウに変身したドラキュラに襲われます。ジョナサン・ハーカー(ウナクス・ウガルデ)は、ドラキュラ伯爵の膨大な蔵書を管理するため、妻ミナ(マルタ・ガスティーニ)の友人ルーシー(アーシア・アルジェント)の紹介でドラキュラ邸の司書として雇われますが、それは後からやって来るミナを誘き寄せる罠だったのね。ジョナサンがヴァンパイアとなったタニアやガラスに姿が映らないドラキュラの姿に気づいた時はおそく、ジョナサンはドラキュラの餌食になります。ジョナサンと暮らすために町にやって来たミナは、ドラキュラに操られたルーシーの様子に異変を感知。ミナから連絡を受けたヴァン・ヘルシングルトガー・ハウアー)は、結婚するためにミナを屋敷に連れ込んだドラキュラと対決しますが……
ゴシックホラーの重厚感がなく、アルジェントの冠をつけるのが恥ずかしいような出来です。ドラキュラ退治がニンニクエキス入りの銀の弾丸なんてお手軽ね。撃たれて、あっという間に灰になるなんて、余韻もなにもありません。それに、コウモリでなくハエの大群と現れたり、巨大カマキリに変身なんて、驚きよりもあきれてしまいます。女優たちのエロティックシーンだけは良いのですが、それだけではねェ。