三部作と知らずに

nostalji2016-11-28

録画していた『メイズ・ランナー』(2014年/監督:ウェス・ボール)を観る。朝から夜が訪れるまでという限られた時間の中で、壁の中の巨大迷路を解き明かして元の世界に戻ろうとする若者たちを描いたSFサバイバルアクションです。全米で160万部以上の売り上げをあげたティーンエイジャー向け小説(日本でいえばライトノベル)の映画化とのこと。
動く檻の中で意識を取り戻したトーマス(ディラン・オブライエン)は、巨大な壁に囲まれた草原に送り込まれます。記憶を失い、思い出したのは自分の名前だけ。待っていたのは彼と同世代の若者たちで、リーダーのアルビー(アムル・アミーン)からこの世界の謎めいた仕組みを説明されます。それは、月に一度、生活物資とともに新しい仲間が送り込まれ、回りの壁は巨大な迷路になっていて、夜間になると閉じられ、翌朝には新たな道順が出現するというもの。ランナーと呼ばれる精鋭たちが出口を発見すべく挑んでいましたが、構造も謎も解明できずにいます。迷路の中には謎の生物グリーバーがいて、ランナーたちを餌食にしていたのですが、トーマスがグリーバーを倒したことから事態が変化。これが最後というメッセージとともにテレサ(カヤ・スコデラーリオ)という少女が送り込まれ……
若者たちがルールを作って自治しているコミュニティに状況を変えようとする主人公がやってきて、敵を作ったり、友情で結ばれたりして、現状を破壊。でもって、命がけの状態に追い込まれて目的遂行という『ハンガーゲーム』とよく似たパターンの物語です。三部作の第一部で、若者たちが送り込まれた謎は判明しますが、解決にはなっておらず、第二部に続くのね。続きを期待させるだけの内容にはなっています。
それにしても、最近この手の映画が多いですな。ビデオ・DVDの普及で、連続物の一挙観が可能となり、劇場だけでなく映像ソフトでの商売も大きくなったからでしょうねェ。