歴史続きで

nostalji2018-01-04

録画していた『時空超越歴史ドラマ美子伝説』を観る。明治天皇のお妃である美子皇后(田中麗奈)の謎を、野心あふれる新聞記者(新井浩文)が推理していく展開です。いとうせいこうがドラマの合間にナビゲーターとして専門家の意見を聞く構成。ちなみに、美子皇后は一般的には昭憲皇太后と称されています。
美子(はるこ)さまは1849年生まれで、明治天皇より3歳年長。一条家のお姫様として育ち、1867年に明治天皇との婚約が成立(女御に治定)し、1869年(明治元年)に皇后となります。旧弊が支配する宮中にあって、天皇付と皇后付に別れていた女官を一本化し、自分が差配。外部から下田歌子などを女官に登用し、女性の高等教育に尽力。衣服を寝間着を除いてすべて洋服に率先着用。日露戦争時の坂本龍馬が夢に現れたという逸話は天皇を励ますためというのは納得感あります。行幸や慰問なども活発にされており、とにかく活動的なんですよ。近年(2014年4月)に「昭憲皇太后実録」が発刊され、西郷隆盛伊藤博文などとも個人的に謁見しており、美子皇后の研究がもっと進んでくると思います。
30年くらい前に観た『天皇・皇后と日清戦争』(1958年・新東宝/監督:並木鏡太郎)に登場している(演じたのは高倉みゆき)のですが全く記憶になく、今回、美子皇后のことを詳しく知った次第。それにしても、実に魅力的でカッコいい女性で、彼女を主人公にした小説があってもいいくらいです。
お年玉を手にして孫たちが帰りました。やっと静かになりましたァ。今日はこれから会社時代の友人2人と新年会。年賀状をやめた代わりと言ってきたもんでねェ。