悪霊より家族優先

録画していた『ミッシング・タワー』(2017年/監督:ステファン・リンク)を観る。ニューヨークの高層マンションを舞台にした劇場未公開のサスペンス・ホラーです。
妻を火事で亡くした元警官のフィル(パトリック・ジョン・フルーガー)は、二人の子どもを連れて高層マンションの管理人として住み込みで働くことになります。そのマンションの地下は迷路のように入り組んでおり、フィルが与えられたのは地下の一室。地下には黒魔術にのめりこんでいる古参の管理人ウォルター(ヴァル・キルマー)も住んでいて、フィルの娘に興味をひきます。そんな中、住人の失踪事件が相次ぎ、部屋の中には血痕が残されていて……
犯人は誰だというのがポイントになるので、犯人が姿を見せないで住民を襲うシーンが多いのですが、演出が下手なこともあって恐怖感はありません。犯人がわかってからの残虐描写でホラー感を出しているだけの作品です。後味の悪い結末になっているのも気に入りません。今年公開の『トップガン マーヴェリック』には顔を見せているようですが、ヴァル・キルマーもドサ回り役者になりましたなァ。

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