懐かしのスパイヒーロー

DVDで『電撃フリント/GoGo作戦』(1966年/監督:ダニエル・マン)を再見。気候変動により世界を恐怖におとしめる組織と戦う電撃フリントの物語。

休火山を爆発させたり、北極の氷を溶かして世界に脅威を与えている謎の組織“ギャラクシー”の捜査に、秘密諜報機関の責任者クラムデン(リー・J・コッブ)は大統領命令でかつては自分の部下だったデリク・フリント(ジェームズ・コバーン)に依頼。フリントは空手・柔道・フェンシングと何でもござれの万能エージェントで、4人の美女を従えて優雅に暮らしています。4人の美女たちとダンスを楽しんでいる時、ギャラクシー一味のギラ(ギラ・ゴラン)に狙われ、ギャラクシーと戦うことを決意。ギラが放った毒矢から敵はマルセイユにいるとわかります。マルセイユでも襲われ、爆弾がコールドクリームの入れ物に仕掛けられていたことからクリームの成分を調べてローマへ。ギラの化粧品店で金庫の中に閉じ込められますが……

最初からマンガ的展開で大いに笑えます。クラムデンが、ボンドが使用しているような秘密兵器の入ったアッタシュケースをさし出すと、そんなのは古いと言ってフリントが取り出したのが自家製万能ライター。クラムデンとの暗号通信(これが女性のバスト・ウエスト・ヒップのサイズ)に使ったり、顕微鏡になったり、火炎放射させたりと大活躍。

フリントには心臓を止めるという特技があって、死んだと思わせて本拠地の島に乗り込みます。世界中から核兵器を捨てさせ、快楽の世界を作るのがギャラクシーの目的。ツッコミどころ満載で、笑って楽しむ作品。ジェリー・ゴールドスミスの音楽もグッド。